背景

意図に関係なく

今や飲食店探しの必須ツール、グルメサイトについて

何処か良いお店はないか、そう思って利用するグルメサイト。筆者もそうだが、頻繁に利用、あるいはお店探しの参考にしている。情報過多ともいえるこの時代、ネットを駆使してそこまでのことも出来るようになっていますが、問題点も当然あった。このサイトはそんなグルメサイトについて考察・言及していきます。

背景

隠れた名店が、オープンな名店へと跳躍してしまう問題

掲載内容の差異、意図的に投稿された口コミのヤラセといった問題が起こる中で、もう1つある種どうしても問題となってしまう事例がグルメサイトと飲食店との間に亀裂を生み出してしまうことがある。飲食店は必ずしもフランチャイズばかりではない、個人で経営している飲食店の数も山程存在しており、そうしたお店の中には多くの人に知られたくないと考えている人もいるものだ。繁盛すれば良いのではないか、もちろん売上が上がればそれに越したことはないでしょうが、個人経営ともなると家族で行っているのがほとんどなのでアルバイトなどの人材を用意するのも至難の業だ。また来られても給与などを支払うのもギリギリといったこともあるため、そううまくはいきません。

個人で経営されている店の中には独自のこだわりがあり、人伝いで知られながら毎日繁盛している『隠れた名店』、などといった肩書を貰えるケースも頻繁に見られる。最もそうした店舗の大半が一見お断りという昔ながらの形式を当てはめているところも少なくない。ひっそり静かに、人手の問題も相まって大勢のお客さんに対応できずとも評価されればそれで満足と感じれば十分な飲食店ほど、グルメサイトとトラブルを起こしてしまいがちだ。

今の時代、インターネットという情報流出が恐ろしく起こりやすいことから隠れた名店も一気に暴かれてしまうもの。店舗としてはグルメサイトへの記載は望んでいなかったのに乗せられてしまったため、連日多くのお客さん対応に追われてしまったという被害を受けることがあった。

あるケースとして

実際とあるグルメサイトに店舗情報が記載された。そこは人によっては知られている隠れ家的なバーとして経営され、常連だけが足を運ぶような店舗だったのです。そして店舗側としても個人経営であり、かつ大勢のお客さんに対応できる規模ではない事から考え、グルメサイトに情報掲載、または提供をしないように呼びかけていた。徹底した良い動きでしたら、そうした意ほど伝わらずに善意という悪意を発揮して行動を起こしてしまう人もいるもの。

後日、やたらお客さんが増えた事もあって調べてみると案の定グルメサイトに店舗情報が事細かに掲載されていたのだ。すぐさま運営側に削除を依頼するも気のない返事で無下にされ、最終手段として裁判所に訴訟を起こすまでになってしまいます。地裁までの判決では、表現の自由を盾とした主張と裁判所の見解により棄却されてしまったため、あまり深刻な問題として取られず、むしろ繁盛して良いことづくしではないかとみられてしまったようだ。

必ずしも売上が上がれば良いことばかり舞い込んでくるわけではない、飲食店の難しいところです。

書くなと言っても

こうした問題は今では多くの人に浸透しているものの、店側の切実な容共を無視するお客さんも多い。そのせいで地元の人なら知っている隠れた名店だったはずが、いつの間にか全国でも知られるくらいに有名すぎる店舗へと昇格した場合には恐ろしいことになる。経営が上手いても、人手やその日に対応できるお客さんの数、そういった問題が押し寄せて来てしまう。そのせいでこれまでトラブルは程々だったのが、爆発的に増えて店舗運営すらまともにできなくなるほど追い込まれてしまったというケースも事実、起こっているのです。

ある例として

グルメサイトではありませんが、世界的に有名なミシュランガイドがあります。こちらに高く評価されれば飲食店として鼻が高い、近年にもとある東京にあるラーメン店がそれに選ばれました。するとこれまで以上にお客さんが押し寄せ、一時期は並んでも食べられないほど繁盛していた。しかし繁盛したせいもあって、近隣の住民は通路を塞ぐなどのマナーがなっていないお客さんに日常生活を阻害されるという問題が起こってしまったのです。

店舗には管理を徹底しろ、今すぐ閉店しろという誹謗中傷が連日押し寄せることとなり、店主は心労もあって休業にまで追い込まれてしまったのだ。グルメサイトに掲載されるというのは、こうした不特定多数の人に関心を持たせて押し寄せる影響をもたらすようになってしまう、その典型的な例といえます。

利用しすぎも加減に

グルメサイトの問題点をいくつか上げてみましたが、正直な話でいえば掲載されている店舗に足を運んで美味しかったと、素直に思えることは指を数えるほど少ない。筆者もこれまで訪ねてみた店舗の中で、自身が本当に美味しかったと思えるところは数店くらいだ。また店員の態度や料理に対しての苦情などもあってあまり充実していたとは思えないなど、総合的に評価しづらい結果になったケースもある。

ただそれも足を運んだことのない、美味しいかどうかも定かではない店舗を知るというだけでも意義あるものだ。個人的には訪ねて良かったら良かったらでいい、悪かったら二度と行かなければいいと自分に対しての投資と考えている。グルメサイトの利用とはそうしたつかず離れずの姿勢を貫いているくらいが丁度いいでしょう。